ファクタリングとは売掛先の債権を期日の前のタイミングで現金化することです。潤沢なキャッシュがあれば利用の必要性に直面することはないので、ファクタリングの利用が選択肢に入るのは資金繰りに窮した時です。それでは具体的にどんなときに、ファクタリングが活用されるのか、具体例を元に紹介してみましょう。

経営者の男性

まず支払いサイトが長期化する傾向が強い建設業の事例から。大手ゼネコンからの下請けを受けた会社の代表者ですが、請負代金の入金までに60日の期間が空くため、次のプロジェクトに向けて原材料や機械などを新たに用意する必要に迫られたものの、手元の現金が枯渇しました。支払期日まで待てばまとまった入金が見込めるのに、急場しのぎのための運転資金不足で、不渡りの危機に直面しましたが、ファクタリングで現金化に成功し、黒字倒産を防ぐことができたそう。

またどんなときに資金繰りの問題に直面するか分からないのが、労働集約型の事業です。現在であれば介護施設などが典型的です。ある介護施設の経営者は事業を初めて後、二ヶ月間のキャッシュに不安を感じました。なぜなら介護保険の自己負担分を除外した介護報酬は、入金までに二ヶ月の猶予が必要になるからです。介護施設の利用者に支障を及ぼさないためには、十分な数のスタッフを確保する必要がありますが、事業開始後まもない時期なので運転資金に事欠く有様。そんなときにファクタリングを活用し、当面のキャッシュフローを確保し急場をしのぎ、その後は介護報酬を収入源にして円滑に介護施設を展開しています。介護や医療施設などは、支払先が公的保険なので倒産リスクを想定する必要がなく。優良債権に分類されるので手数料も安めです。ファクタリングを活用するのに向いている業種と評価できます。

最近では個人の給料をファクタリング対象に取り扱う会社も登場しています。いわゆる給料ファクタリングというものですが、ある方は過去に民事再生手続きで債務整理を行って経緯があるので、ブラックリスト入りしているため消費者金融から借金できない事態に直面しました。冠婚葬祭がつづいたおかげの急な出費増加に直面したところ、この存在を知ったので、ためしに申し込んでみたそうです。ブラックリスト入りしていても審査を通過することができ、職場の誰にも知られることがないまま、現金枯渇の危機を回避したとのことです。急な資金繰りにファクタリングは頼りになる選択肢といえます。